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なんとなく思ったことを書いてみたりする


by colour235
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ルーブル美術館展

2005年3月9日
ルーブル美術館のピラミッド
ルーブル美術館展_c0058751_23245679.jpg

卒業旅行でパリへ.パリには4日間滞在.前日にオルセーに行き,パリ滞在最終日にルーブルに行くはずだった.が.この日,フランスの公務員がストライキ.国立の美術館であるルーブルもcloseだった.とても悔しい思いをした.




京都市立美術館へ行ってきた.平安神宮のすぐそばにあってびっくり.
平安神宮には行ったことあるけどここに美術館があるとは知らなかった.

さて今回のルーブル美術館展はフランス絵画がメイン.フランス革命以降のもの.
アングルとかドラクロワとかジェリコーとか,画像論の授業をちょっと思い出しつつ.

アングルの「トルコ風呂」は丸く切り抜かれた額縁の中に収まっていて,解説をよむとどうやらそれは、“覗き見”的な意味合いが込められているらしい.時代は変われどそのあたりの感覚は変わらないのだね.と,いっしょに行ったM氏と納得.
印象に残っているのはやはり人間の肌の質感とボリウム感,おなかのふくらみとか筋肉による陰影.スポットライトをあびたようにそこだけ浮き上がる肉体.今にも絵から出てきそうな躍動感.女性のピンクがかったほほや,やわらかな肌なんかがとてもきれいだった.
動物画.馬や虎やライオン.どれも表情が人間的で,瞳が印象的だった.ただ,ライオンは想像で書いたのかどう見てもライオンには見えなかったが.
風俗画.一番おもしろかったのはフランソワ・ビヤールの「四時、サロンにて」.
これは,バチカンのサロンで絵画展が行われたときの閉館時間頃を描いたもの.
守衛が閉館時間をになっても会場から出ようとしない客に向かって「出て行けー」と怒鳴っているところ.描かれている人々の顔が本当にユーモラスで,中にはなんでこんなポーズを?と思うものもあり.絵の色調は歴史画やなんかと変わらないのに表情ひとつでこんなに楽しい.
それから,「入らないでください!」と邦題のついた絵があった.絵をみてもいまいちどのような状況なのかわからなかった.気になる.
風景画.どの絵をみても少しかすみがかったような雰囲気.秋晴れの空だとか,雨上がりでクリアになった空気だとか,透明感のある絵って一枚もなかった.今までもあまり見たことがないような気がする.なぜだろう?

ちょっとだけ卒業旅行のリベンジしてきました.
いつか絶対ルーブル美術館に行ってやる.
by colour235 | 2005-10-01 23:24 | 報告